片桐宏典ドローイング「沈黙と光」展
2016年

”貪欲で豊穣なる三陸の海、その水面を渡る嗚咽のような風が波を叩き散らす。影なき闇を旅する者に微かに震える風景が覚醒する。冬の東北に闇が迫るとき、拡がる沈黙が光の痕跡を容赦なく呑み込んでいく。妥協は永遠に許されない、その遠ざかる記憶を惜しむように鮮やかな色彩が空を覆う。不条理で絶対的な闇に沈黙する透明な光、その絶望的で甚だしい距離が私を見つめる。”(片桐宏典;気仙沼生まれ)
”昨年、片桐さんの鉛筆でがっしりと書かれた作品に出会った。部屋いっぱいに幕のようにつり下げられた大きな作品だった。そして作品の影から聞こえてくる波の音。2011.3.11東日本大震災から間もなく5年。忘れられない、忘れてはならない、忘れてほしくない。片桐さんの作品と向き合う事で改めてこれからの事を考えていきたい。”及川 諄子
会期 | 2016年2月27日(土)---3月27日(日) |
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開場時間 | 午前11時---午後4時 |
休館日 | 月、木曜日 |
会場 | 諄子美術館 024-0061岩手県北上市大通り1-3-1おでんせプラザぐろーぶ3F tel:0197-63-2442 |
オープニング | 2月27日 午前11時-12時 |

