いわてコンポラリーアートvol.8-3 ケイト・トムソン「Entrance To The Maze」展
2019年

会期 | 2019年10月1日(火)--- 12月1日(日) |
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会館時間 | 午前9時---午後4時30分 |
休館日 | 月曜日 |
会場 | 萬鉄五郎記念美術館 028-0114岩手県花巻市東和町土沢5区135番地 TEL.0198-42-4402 |
Entrance To The Maze 〜迷宮への入口〜
古代ギリシャ神話に、迷宮の奥深くに住む恐ろしい怪物ミノタウルスを征伐に行く勇敢な若者、テシウスの物語があります。その彼が怪物を退治して迷宮から無事に戻ってこられるようにとアリアドネは金の糸を渡します。怪物ミノタウルスとは、あまりに恐ろしくて直視できない我々の心の闇を象徴しています。金の糸というアリアドネの贈り物は、危機に果敢に立ち向かい挑戦し、物事を成し遂げ、無事に帰還するための勇気なのです。
迷路や迷宮は何千年に渡る人間のあらゆる文化に存在します。歴史を通じてそれらは生と死、変容や帰結についての謎の象徴とされてきました。現代では、我々が対処していかなければならない複雑な人間関係や挑戦のメタファーとなっています。それらはまた、私たちの心が思考、記憶、感情を解決する方法の比喩でもあります。複雑な枝分かれするディレンマ、進路は複数の選択肢、出口に向かうのか袋小路にはまるのかも分からず、 核心に向かう、たった一筋の道とそこから同じ道をたどって入口に戻る道程、それ自体が瞑想の旅として。それでもなお、道に迷い未知のものに出会う不安にもかかわらず、深淵なる洞穴は時を超えて我々を魅了するのです。
この度、展示する私の彫刻とドローイングは、私自身の生きる時間と愛にまつわる謎を解決しようと試みる、私の迷宮のほんの一部です。あなたにとって私の作品が迷宮を抜ける道筋を探し求める手助けとなり、その行程を楽しんでくれることを願っています。
紆余曲折こそが人生です。